感動すること~その2(謙遜の美学)
前に「自分自身が感動するものじゃなければ、人を感動させることは出来ない」
というような内容を書いた。
故赤塚不二夫氏の言葉を借りて、
「自分が最高傑作と思えるものを持ち込んで来なさい」ということも書いた。
でも、日本には「謙遜」という教えがある。それは「美学」でもあり、「文化」でもあると思う。
謙遜-国語辞典を開くと「へりくだること。控え目な態度をとること。」とある。
日本は、昔(いつ頃からだろう?)から、控え目な態度をとること、出しゃばらないことが
美徳とされてきた風潮があるのは確かだ。
だから、人に簡単に「これは最高傑作です」とは言えなかったりするのは、
その癖が幼いころから身に付いているところもあるのかも知れない。
そう言えば、知人の家などを訪問するときに手土産を持参して、
「これは最高に良いものです」とは言わない。
例えそれが、地元の名産品であっても、必ず「つまらないものですが」と言う。
いちいち、相手の好みまでそんな心配をしなくてもいいようなものなのに、
「お口に合うかどうか分からないのですが…」というのも決まり文句ですね。
だから、赤塚不二夫氏のような大御所のところへ作品を持参して、「これは君の
最高傑作か?」と聞かれて、つい、「いえ、まだまだ僕は未熟なところがあるので…」
などと、口を滑らせても、日本人なら無理もないような気もする。
けれど、しかーし、若い人なら尚更、そんなに大人になってどうする?
アーティストなら自分に自信を持って、「これが今できるオレの最高傑作なんだ」
って、堂々としていた方がはるかに気持ちが良いような気がする。
社交辞令や下手な謙遜よりも、ずっとすっきりする。
自分が作った作品に本当に感動したのなら、正直に素直な気持ちを相手に
伝えることは決して「謙遜の美学」に相反してはいないと思うのだが…
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